橋本知事誕生にあいまって

橋本徹弁護士が大阪府知事になった、予想されていたことだし今回の選挙戦自体に特別な感想は無いが。


ここらで少しばかり大阪の実情というか、私が感じる大阪を少し書いてみようかと思う、かといって部落開放同盟やら在日利権についた詳しく知っているわけでもないし、政治的な話は他の人に任せよう。

  • 大阪人はがめついとか、怖いとかマナーが悪いとか言われる、確かにそうだろうと私も思う。

が、これは大阪に生まれたからがめつい遺伝子を持っているとか、そういうことでは決してなくて、単純にまじめにやると損するシステムのせいではないのか。
例えば、大阪の町で目に付くのが放置自転車である、大阪の放置自転車の酷さは来てみればわかるが尋常ではない。
大阪から放置自転車がなぜなくならないかといえばそれは単純に放置していても滅多に撤去されないからである、こういうと単純だが話は多分単純だ、要するに市営の駐輪場に停めて200円なりを払うのと駅前の路地に放置するのと比べると放置する方が得なのだ。こういうことが大阪には往々にしてある、何でも不真面目にやる方が得でまじめにやる人間が損をするという環境ではマナーは悪くなる一方であると思われる。


  • 大阪は治安が悪いとよく言われる、確かにそうだろうとも思う。

が、大阪に生まれたから乱暴だとか無法者だとかそうではなくて、単純に無法を行ってもつかまらないからではないかと思う。
例えば、大阪にはスラムがある、と言えば、府職員は目を伏せるか咳払いするだろうが、ある。
私が大阪にスラムがあると断言する理由はこっちを読んでくれれば感覚ぐらいはわかるかもしれない。
実際に足を運んでみないとわからないとも思うが。
恐らくこれらのスラム一角は警察がうかつに手を出せない地域なのではないか?でなければ○○なアンテナとかそういうのが存在する理由がわからない。
さらに、暴力団。大阪では暴力団事務所が暴力団事務所だと子供にも理解できる形で存在する、誰が見ても組事務所、こちらにも用心棒が四六時中いて刀を飾ってあるのが窓越しに見えたりする、私は東京には詳しくないがこういうのって普通なのだろうか?
まあ、地下に潜った暴力団の方が怖いというが、組事務所のがあんだけおおっぴらに存在する状況で万引きをした少年にどのように更正を促すというのだろうか?

  • 私が言いたいのは、大阪というのが未だ法治ではなく人治の世界であるということだ。

ハンナンの事件を見ていてもそう思う、時代遅れもはなはだしい。
実際、許永中やら末野興産とかああいう出来事が起きた原因は徳というか胆力の世界が根底にあったからだろう。そして東京はバブル後、人治を法治とすることを選び、大阪は未だ戦後を続けているのではないか。(東京には詳しくないので誤っていれば済まない。)


確かに徳の世界にも素晴らしい面はあるし、大阪には人治ゆえの人の暖かさがある、しかし、全面的に事態が悪化する一方である今の大阪において人徳が何かの役に立つとは思わない。
せいぜいみんなで沈んでいくその程度ではないのだろうか?大阪の平均所得の減少は笑えるほど激しいのだ。
何か我々はモラル回復等の言葉によって「仁義」や「人徳」の世界を熱望しているように見えるが、モラルを回復しうる唯一の手段は、只法で自らを縛るしかないのではないかとすら思う。

法が神から与えられた果物ではなく、人が運用するものというのは百も承知だが。