偏向する報道団体。



まずこちらから引用。
少し長いが丸ごと写す。
18日付け朝日新聞より。

山形県鶴岡市加藤紘一自民党元幹事長の実家と事務所が15日に全焼した事件で、山形県警は現場で腹部を切って倒れていた東京都在住の右翼団体幹部(65)が放火した疑いが強まったとして、幹部が所属する都内の右翼団体事務所などを現住建造物等放火容疑で18日、家宅捜索した。

 これまでの調べによると、焼損の激しかった実家1階から油性反応があり、油を入れて運んだとみられる小型の金属缶が見つかっている。また、幹部が13日から山形県入りし、14日にはレンタカーを借りて加藤氏の実家付近を下見していたことも分かっている。

 県警はこれらの状況から、幹部が入念に計画したうえで放火し、その後割腹自殺を図ったとみている。入院治療中の幹部は依然、集中治療室で手当てを受けており、容体が回復し次第、事情を聴く。

 火災は終戦記念日の15日に発生。加藤氏が小泉首相靖国神社参拝などをめぐって批判的な発言を繰り返していたことから、県警は思想的な背景があるとの見方を強めている。

こちらも挙げておこう、18日付け、読売新聞より。

山形県鶴岡市加藤紘一・元自民党幹事長(67)の実家と事務所が全焼した火災で、現場で腹を切って入院している男(65)のほぼ全身にススが付着していたことがわかった。

 県警は、ススは男が加藤氏の実家に放火した際に付いたとの疑いを強め、18日午後、男が所属する東京都新宿区の右翼団体事務所を現住建造物等放火の容疑で捜索する。

 これまでの調べで、焼けた実家の1階寝室からは金属製の缶が2個見つかり、その周辺で灯油の反応が確認された。男が腹などを切る際に使ったとみられる刺し身包丁も寝室から見つかっている。缶も包丁も、加藤家にあるものではないという。

 腹を切った男は、ほぼ全身にススが付着していたほか、顔や口の中などにやけどを負っていた。

 男は鶴岡市内の病院に入院中で話が聞けない状態が続いている。

(2006年8月18日14時39分 読売新聞)



この右翼団体、名前は無いのだろうか?
右翼団体という名の右翼団体なのだろうか?
この手の反社会的犯罪で暴力団との関係もとり立たされているのに名前が出ないという理由がわからないのだが?


私の見た限り、テレビ朝日のニュースでも取り上げられることもなかった。
既にある程度の情報がネット上では出回っており、まあリテラシーなのだが。
起訴されるまで出さないつもりなのだろうか?


もしくは、当該団体の売名行為を抑える為と言う意味なのだろうか?
それならまだ意図がわかるが、それなら最後まで出さないつもりなのか?そうではないだろう。


報道機関のとしての姿勢がオウムの時と変わっていない。
結局これではただの広告屋ではないか。


まさか、テロを恐れて?
まさか、ね。


多分にややこしいところに半分足を突っ込んでいる、という面ももちろんあるのだろうが。
それが理由ではどちらかに偏向がどうのこうのというよりこの際、はっきりと、ただ事なかれ主義というだけではないのか?
取材とか足で稼ぐのは週刊誌に任せるとして、結局できる範囲で最小限のことをしておけばいい、というお役所仕事的な感覚は、ただの勤め人の感性であり格段特別なことでもなんでもないが。
「権力が暴走した時の歯止め」と高尚に言い放つその意味をもう少し自問するべきだ。
背後関係の大小で報道姿勢が変わるのは企業である以上止む終えないとは思うが。
見た目それを知られたら終わりでもある。


こういう言い方をすれば糞だが、
自分の家の近くの危険思想団体が起こした事件かどうか不安に感じた「市民」は、ネットで、しかも真偽も定かでない情報を仕入れろというのだろうか?


おそらく実際には周囲の住民は、世間知とかそういう範囲で事態を把握していたりするのだろう。
そういう意味で、「報道機関は市民の側に立っている。」と声を大にする前提と理由は、それぞれの企業の背後関係も含めた大掛かりな利権構造じゃないのか?