大阪夜歩きの結果。人一人死んでもおかしく無い街。



えー、
京橋スタートで、大阪城、んで、御堂筋をたどって、心斎橋、難波、日本橋、新世界、天王寺、西成、大正と一晩中歩き倒した。


感想。夜の都会は楽しい、景色が変わる、世界が変わる非常にエキサイティング。が、気になったこと。
日本の治安ってこんなに悪かったか?
明らかに、危険な地域がある、異常な雰囲気、リアルに身の危険を感じることが実際にあった。
場所は西成区
ただ一晩、それも西成区を歩いたのは夜中3時ごろに1時間ぐらい歩いただけである。
千載一遇の偶然なのか?それとも。こういう光景は日常茶飯事なのか?
もしその地区に住んでいる方がおられるなら、言い方が気に食わないかもしれないが。
ほとんどスラム街だ。
私の認識が甘かった、まさかここまでとは。


私はタイのバンコクのスラム街を夜歩いたことがある、あの緊張感をまさか日本で味わうとは思わなかった、
大阪といえばキタという流れはもはや止められるようなものでは無い様に思う。
いくらミナミがイメージアップを頑張ったところで、あの状況では。


私が歩いた西成の一角で、最も危険と感じた場所は環状線新今宮駅の近く、大量の自転車がバリケードのように敷き詰められた異常な通りだった。
その通りは、明らかに他の地域と比べ停めてある自転車の量がおかしかった、尋常ではない量の自転車が隙間も無いほど停めてある、100や200ではない、道路の両側に敷き詰められた自転車。わき道にも自転車、自転車、自転車、写真をお見せできないのは残念だが、とても写真なんて撮れる様な状況じゃなかった。
大量の自転車、それだけなら、まあ、怖くは無い、異常だが、生命の危機は感じない。
恐ろしいことに、真夜中の3時過ぎ、道から伸びる道路の角という角に人が立っているのである、角に一人から三人ずつ、何をしているのかわからない、が、風体はホームレスではない、非常に気持ちが悪い、こちらをじろじろと注視する、敵意を持った目つきだ。
ここらへんでこの一角はヤバイ、と感じ始める。気持ち急ぎ足になる、そして半分過ぎたあたり、前には3人がこちらを見ている、アパートから出てくる男が2人こいつは堅気の風体ではない、一人は携帯電話に耳を当てながらこちらを見ている、何度も言うが夜中の3時である、理由も何もわからないが私達が踏み込んだ、ただそれだけで、人がが集まりつつあった。
ここで引き返せば多分まずい、と直感が告げる。もちろん後ろにも人が立っていてこちらに歩いてきている。
わき道にも人が数人いるのが薄オレンジ色の街灯に照らされてうすら見える。
もう突っ切るしか道は無い、で、はんば殴られるのを覚悟して。


何とか無事に帰ってきたが。


途中、大量の自転車に混じってぴかぴかに磨き上げられた白いスポーツカーが一台停めてあったのも異彩を放っていた。
めっさ緊張した。


理解したのは、あの一角には部外者がやすやすと入ってはいけないということ、自転車は何か自転車以上の用途があって敷き詰められているのだろうということ、そして、二十四時間用心棒が立っているのだろうということ。
別に風俗店が近くにあるわけでも無い、ネオンが輝いているわけでもない、ただアパートが両側に立っているだけの特段特別ではない地味な一角に、である。
もちろん組事務所があるという答えが一般的かもしれない、だが、あの一角はそんな狭い範囲じゃなかった。
一介の組事務所が周囲一帯の通りの両側に自転車を敷き詰めてさらに角に一人一人用心方を置くものだろうか?
そこまでするものなのだろうか?
あの一帯のアパート数十練が組の物とかそういうことがありうるのだろうか?


確かに西成区にはホームレスは多い、衛生的にもそう綺麗でもない、だが私が言いたいのはそういうことじゃない、もっと、暗い場所があるってことだ。


大阪という街は昔からこうだったのだろうか?
どこの都市でもこういった一角は存在するのだろうか?例えば、名古屋とか東京にも?
どうなのだろうか?


こういった一角が日本で拡大しているとすれば、ちょっと怖い気がする。