■新世界SFゲリオン

近未来、恒星間移動技術を手に入れた人類はその生息域を大きく拡大し大規模な宇宙戦争を繰り返していた。

曰く、
近未来、人型アンドロイドと人類との確執は徐々に深まりつつあった。

曰く、
近未来、南極大陸と北極の氷河は全て融解、陸地が大きく後退し、人類は大海洋国家を建設していた。

まだあるな、
近未来、新種のウイルスによって人類のほぼ99%が死滅した世界。

と、近未来SF世界には様々なパラレル世界があるが。

おそらく私が思うに、我々が最も現実的に迎えうる異質な世界とは「化石燃料の枯渇した世界」ではないだろうか。

私は熱心なSFファンではないが、例えば「石油が枯渇した世界」を題材にしたSF作品というのは存在するのだろうか?
私は知らない。

ここで冗談めくが近頃の正体不明の異常な石油の値上がりや、ブッシュ大統領の頭がイカレタかに思える植物オイルで車を走らせようとする馬鹿馬鹿しい計画。
さらに、遡ってイラク戦争や。
アホほど石油を持っているはずなのに馬鹿げた原子力計画に邁進するイラン、将軍様の国なんかをうがった見方で見ると。
トンデモSF的うがった解であるが、もしかして、ひょっとして、石油無くなってません?

いやいや、冗談ではあるが、冗長で革新的なネタとしてはどうだろう?

もし石油の枯渇したとして、どのような世界が仮定できるのだろうか?
原子力があるので即原始時代に戻るようなことは無いだろうが、交通機関とりわけ航空産業は大きな後退を迫られるだろう。

有事に備えて原油の備蓄は続けられるだろうが、一般発電は原子力が火力からその地位を奪っていくにつれ、徐々にイレギュラーな核の恐怖が世界を覆うことになる。
さすがに代替発電が出来ない限り先進国も原子力はいかんと言い続けることは出来ないだろうから、原子力が主な発電手段として浸透する。ウランの豊かなオーストラリアが富国になったりするんだろうか?
アフリカはまあ、そのままだとしても。
原子力船舶が航行し、鉄道網が張り巡らされ、高級燃料電池車、ソーラーカーが低速で行き来する世界。そもそもの鉄鋼の精製には石炭を使用したりするのだろうか?原子力鉄工所とかありうるのだろうか?
経済や政治はどうなっているのだろうか?

いずれにせよ大規模な世界の変容は避けがたいだろう。
面白い物語が生まれそうだ。