■算定基礎の世界[評論]

そうです、算定基礎の時期がやってまいりました。
で?
いや、やってまいりましたねえ、ということで随分前の回の畳に続いてもうひと突っ込み。


大阪の地価についてである、いや、正確には地価ではないのだが。
さんていきそで問題になる現物給与についてである。
はっはっはっ、しつこいって?いやあ。


算定基礎で社会保険料を決めるということは畳の回で書いた。
その際全ての固定給を社会保険事務所に届け出なければならないことも書いた。
で、今回も社宅に関する現物給与である。
あいも変わらずということだが、社宅家賃負担に関する現物給与に畳の大きさを基準とするのはおかしいのではないか?と前回書いた。


今回は各都道府県の現物給与にかかる係数についてである。
そう、貴方が借りている住宅が果たして畳何畳分なのか?これはとにかく何の疑問も持たずに割り出したとする。


計算:40㎡(借家の専有面積)÷1.65(畳一枚分の大きさ、江戸間と思われる。)=約24.2畳


では畳一畳分がどれくらいの給与になるのか?
そういうわけで各々の事業所がある都道府県が用意した係数を掛けることになるのであるが、ここで問題になるのが大阪地区である。


私は皆さんがご存知か知らないが、何故か大阪府の係数が全国で一番高いのである。
いや、普通東京だろ?と思われるかもしれない。
いや違うのだ、社会保険の世界では大阪府が日本で一番地価が高い都道府県という事になっているのである。


東京 :1360円
神奈川:1210円
大阪 :1400円
兵庫 :1300円


どうであろう?
本当にこれが正しい数値なのだろうか?
言うまでもなく、この数値が大きければ大きいほど被保険者が損をするのである。
というのも、計算で算出される給与額が大きければ大きいほど等級が上がる仕組みになっているからだ。
そして、ここでいう現物給与とは実際には支給されない給与であるので、いくら高く算出されたからといって住民が得をしている訳では一切ない。高く算出されようと低く算出されようと実質的には意味が無いのである。


やはりこれは大阪府社会保険事務所が東京もんには負けたくない、と意気込んだ結果なのだろうか?
それほど大阪府社会保険事務所は保険料を必要としているのだろうか、いや東京が不当に低く算出して大阪を潰そうとしていうのかもしれない、にっくきジャイアンツファンならやりかねん。


しかし、、、本当にこの値段であっているのだろうか?


追記:どうやら社会保険庁のホームページに密告窓口が開設されたようである。私の更新が途絶えたら、探してください。