■北の国から2006

いやー、花火を上げてくれましたね。
日本の世論的には「この!根性なし!インポ野郎!」という当たりで笑いを誘う。


単純な感想としては今回の実験にはかなり驚かされた、ミサイルの実験とのことだそうだが同心円から考えると今回が失敗だとしても大阪くらいまでは届きそうである。
実際にミサイルという兵器が同心円状の射程距離を持っているのか知らないけれど。


と、ではもっと個人的な話から。


まず、落ちた場所は狙った場所なのか?
これがもしベーリング海まで持っていく気だったなら失敗、しかし一発目もに二発目も大した距離ではない、二発とも失敗というセンもあるが、現段階ではこれは単純に狙ったと考えるのが妥当。
もし、仮に失敗ならどこを狙うつもりだったのか?ということだが、イレギュラーを予測するというのは無駄。


では何故あの場所を狙ったのか?
もちろん日本と米軍に迷惑を掛けない為に決まっている。
北朝鮮は日本と全面的な戦争したくないと発言したに等しい。


では何故、打ち上げることが出来たのか?
それはもちろん、攻撃されないことを読みきったからである。
で?アメリカであるが、当然だが知っていたと判断していていいだろう。
なぜなら、アメリカが自国を攻撃されたと「勘違いして」北朝鮮を攻撃してしまう危険性もあったからだ。
何の考えも無く打ち上げるのは変だ、これは敵の兵器の「信頼」に頼るという意味であまりに下作である。


そもそも、の動機は?
打ち上げたい動機というのは完全に向こうの事情なのでこちらで論じても無駄。以上。


日本の対応は?
公式な対応は北朝鮮はあの場所を狙った、ということで進めるのが妥当。
もし日本に向けて打っていたらえらいことに!というのはそもそも日本に向けて打ってないのだから意味が無い。


マスコミの対応は?
基地が近くにあってそのせいでミサイルが飛んでくるかもしれないから、基地が無いほうがいいという主張をしないこと。
日本に向けて打たせないのがそもそもの基地の役目、基地近くの住民以外の大多数はそういう主張をわがままと感じてしまう。そういう無理がある主張で世論の乖離を招くと一番迷惑するのは基地周辺の住民。
自己満足で少数派を利用しないこと。


今回の収穫。
北朝鮮はやっぱり日本が怖い。