スカパーっていくら?

攻殻機動隊のあたらすーのが、スカパーでやってるそうで。
その名も、「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society」長げえよ。


私はスカパーに加入して無いから見たくても見れないのだが。
DVDは11月ということで、さらにレンタルになるといくらか遅れるのだろうが、非常に楽しみである。


だが、ああまで見事に終わったものをまた製作しなければならないというのは製作者としては辛かったのではないかと思う。
物語の終わりというのは、絵画ほど安穏としていない、終末には二つあって回帰か飛散かという二つの選択肢しかない。
世界の崩壊か、世界への回帰かである。
そういう選択では、攻殻SACはアカギ並に飛散したと思う。
もちろん、攻殻自体は回帰したのは言うまでも無いが。
そういうことをいうなら既に3作品目だろう、と言う意見もあるだろうが。
既に、2作目でもSACなのか?それとも?という疑問はあった。
ファーストとセカンドの相違を長々と説明しても仕方が無いが、端的に言うなら、主客の選択に違いがある。
ファーストでは主役が芝居をしていたが。
セカンドでは世界が主役となり、その中の芝居は舞台装置が行っていた。
それ故に、もう既に登場人物こそ同じだが、SACでは無い別の物語だったという気もしないでもない。
もちろんだからまずいというわけではない、押井守監督が良く使う主客の転倒技法だし、それが面白いという方も多いだろう、もちろん私も大好きだ。


だが、セカンドでやったことは世界という舞台装置を自我を持った舞台装置が破壊するという、最後の最後での世界の敗北という物語だったはずだ。
物語の生涯に主人公が関与していなかったために、そのまま次の段階に、とは行き辛い。
サードではセカンドで崩壊させた世界(舞台)をどう構築してくるのだろう?
新しい世界の構築か、脱世界か?


ちょっと小耳に挟んだ情報に拠れば。
どうやら主役の交代らしいのだが、一度破壊した舞台を主役を交代させてまた使うという手法は近年の例で言えば「踊る」が使っている、が。
どうだろう?
それは、一度敗北した世界をもう一度使うということなのだろうか?
名とプロットと脚本を入れ変えた同じ物語として。ということなのだろうか。
うーん。


もちろん、珠玉の脚本と多彩な演出と素晴らしい音楽で予想通りの、文句無い傑作だろうということは安易に予想できるのだが。
その安易さはどこに担保されるのだろうか?
気になるところではある。