ちょっと雑感。



なんということは無い、この頃あんまりにゲームの話ばかりなのでこの頃の雑感。


漫画カイジの行き詰まりは手法的には掛け金を上げすぎているということ、麻雀っぽいよくわからないゲームという形は問題ではなく、掛け金の高騰が痛い。
恐らく、この作品は物語の熱が社会世相と大きくリンクしているのだろう。
ある種の社会の熱が冷めて行く様子が目に見て取れる。


一部ではそろそろ打ち切りなんじゃないかと言われているNARUTO、結構好きな漫画だったが。
テコ入れがあった辺りから非常に痛々しい出来になっている、週間ジャンプの積み上げてきた経験値と手に入れたノウハウがこれだけというのではあまりに悲しい。


winnyがどうしたのこうしたのと、新しいビジネスモデルが提示できない時点でこの種のツールは規制される、現実に金を産むシステムに歯向かっておいてその先が不透明ではなかなか受け容れにくい。
便利と言うのはいろいろあるが、金を払わなくて便利と言うのは意外にも余り受け容れられなかったりするのが恐ろしいところ。
ウイルス?なにそれ?料理人に聞こう。
作者の逮捕はハテナユーザーには酷かもしれないな。


松坂、いや、頑張ってくれ、球投げるしか能が無い人間、といえば金と銀だが。
そういう能力に60億の価値があると考えるアメリカ人はすごいとか思う。


映画、ちょっと前に見た「サンキュースモーキング」が今年の一押し、とにかくすごくテンポがよくドラマとしての造りの良さが際立っている、単純に笑えるし感動する。
分かりやすいドラマ仕立て、ありふれた三文芝居が作り方一つでここまで良質のドラマになるというのは、物語って本当にいいですね。
あと、
全編を通じてあれだけタバコについて語っておいて映画内では一度もタバコを吸っていない!
製作者のセンスを感じる本当に感じのよい映画だった。
「コーヒーアンドシガレッツ」も良い出来だったが、映画館があればかりになるとちょっと嫌だ、やはり単館で生きる映画だろうなあ。


社会人やニートがどうしたのこうしたのという漫画が流行っている、うーん、子供は理解できないかもしれないが。世の中のパイは有限で、努力すれば、意志があれば、継続すれば、求めれば、甘い部分を手に入れられる、というような少年漫画バリの甘いものではない。
確かに身分相応と言う言葉が流行りになっているとはいえ。
手に入れようとしなかったから、或いは手に入れる努力を怠ったからと言う理由付けは非常にシニカルな問題を孕んでいることを忘れずに。
要は餓死が主な問題ではない、貧困イコール餓死という短絡的でワイドショー的な思考回路は素晴らしく純粋だが。
大体のスラムの住人だって何かしらで食べていくし、食べていかなくてはならないのが人間だ、そして一日働いた収入がその日一日喰っていけるのがやっとだったらどうする?
それがどれだけ絶望的なことなのか、難しいことだ、家のローンを返すだけの人生とはよく言ったものでそういう絶望的な人生と言うのが世の中にはある。
で、今回は運が無い人生だったね、とか、そういう尺度で片付けられているのだ。
あなたはテレビCMの商品の何割が買える?
社会はそういう取捨を容易にやってくる、ある意味光陰が明確に分けられている就職活動だが、あの一面を諸手を挙げて賛同できるなら、その意に沿って運が無かった人生で片付けられることを許容しなければならない。
他人は良いが、自分はそんなことは出来ないと思う。
誰だって人並みの生活を送りたいのである。
若い世代が取捨される身であることをこうもあっさり受け容れてよいのだろうか、と私は思う。
いうまでも無く、捨てられるほうが多いのに。